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車椅子を船積み手続きを終えた8月28日から
20日後の9月17日マレーシアのクアラルンプールに
車いすを積んだタンカーが到着したそうだ。

森田
とうとう子供用の車いす、マレーシアに送れたね!
6月27日の会議で会を発足して8月28日に
手続き完了したろ!そして9月17日に
車いすがとどいたってよ!発足わずか3ヶ月で
想いがかなってしまった。

幡垣
取り合えずだけど、もりっちゃん、
おめでとう!
でもまだ施設に届いたわけじゃないからな!
ここから先は片野さんにお任せするしかないから
連絡待ちって、ところだな!
それにしてもよく頑張ったと思うよ。
そういえば、もりっちゃんは7月中旬頃ほんとにつらそうだった。
ガン検診が8月にひかえていたし、不安とプレッシャーがあったはずだからな!
だから車椅子は10月頃までに一回送ればいいんじゃない
なんて言ったんだけど、実は俺もかなりまいっていたかもしれない・・・

森田
まこちゃんは色々すでに活動していることがあるから
夏のイベントがずいぶんと重なって大変そうなのは分っていたよ。
俺は「車椅子の会」、一本で来てるからね!

幡垣
今年の夏は暑かったし仕事は暇だし下を向くと
暗くなっちゃうから車椅子のことで無理やり上を向いて歩いたんだ。
な〜んて、歩いたどころか思いっきり爆走したね、がっはっはっは!

森田
それにしても、片野さんがあわてずゆっくりがんばりなさいって言うから
じっくり組織を固めてと思っていたのに、
「マレーシアの養護施設では車いす、お待ちかねだ!
8月中に一回送ってくれ!」
なんて、言われてあせるよな。

幡垣
それは君が命がけでやっている姿に片野さんが感銘を受けて、異例の早さでマレーシア養護施設とコンタクトを懸命にとっていたんだな!(笑)
そういえば片野さんの娘さんからメールで父は「こうと決めたらまっしぐらになる人」なんて言うメッセージが入って来た。

森田
周りなんか見て行動してたらなんにもできなくなるから
どんどん前へ進めばいいんじゃない!

幡垣
ホントホント
やっぱ片野さんは俺たちより爆走やろうなんじゃねいか、
でもマレーシア施設代表と車いす船積み発送の具体的な話をされたら、今すぐにでも送って欲しいという話になったんだな!
それで片野さんメラメラと心が熱くなったんだと思うよ。

もりっちゃんも感度よくそのことを理解して
今回の実行となったわけだ。

森田
でも、なにはともあれ、車いす送れたんだから
万歳だよな。
意気なりバット降ったらホームランになっちゃったて
感じか、てかっ!

幡垣
ま〜そういうことも言えるけど、もりっちゃんの
熱い思いを感じたやつが集結して組織ができあがってしまった、
て感じだな。

森田
できちゃった結婚みたいにか?

幡垣
できちゃった組織みたいなもんか
バカいってんじゃね〜よ!がっはっ
はっは!

ま〜良い方向に向かって立ち上がるときは自然と
集まったメンバー一人一人が役割分担を適材に自然実行しているもんなんだ。
車椅子の会はみんなの力の集結であって、
まぐれではないよ!

森田
そうか、そういうことか。
それぞれ専門分野でエキスパートの集団なんだな!

幡垣
ちょっと自画自賛かな!

森田
話は変わるけど、
ふれあいフェスティバルは凄いイベントだね!
中神小学校の子供達は幸せもんだね!
あれだけのイベントはどこにもないぜ、すげ〜よ。



幡垣
外から見るとそんな風に見えるか、今度全体の実行委員反省会に呼ぶから、実行委員の皆さんにスピーチしてくれ!
自分たちのやっていることに、
誇りを持ってもらいたいんだ。
たくさんの大人と子供が地域社会で顔を
合わせ顔見知りになり
市民の力で街づくりの基礎をつくる。

昔は誰もが顔見知りになれて、お節介おばさんと
雷おやじみたいな人がいて、子供達を見守っていたんだ。
しかし現代の社会は、道路が広がり、車が横行して
西と東は川向こうのようだ。
マンションはたくさんの人が住める心地よい
居住空間だけど人と人の間を壁でふさいでしまったんだ。
だから一年に一度でもいいからふれあいフェスティバルのようなイベントが必要なんだと思う。
話が車椅子から脱線しちゃったけど・・・

森田
なるほどそういうことか、それじゃ〜
来年は日光猿軍団でも呼べばもっと盛り上がるぜ。
幡垣
あ〜おめえは主旨というもんが全然わかってね〜な!
森田
それはどうも失礼いたしました。チャンチャン!

マレーシアに救世主、登場!
それから数日後、森田君から
電話で信じられない朗報が入る。
森田
あ〜もしもし、
幡垣
お〜どうした、何か面白いことでもあったか?
森田
なんでわかんのよ!
幡垣
いや、何となく。
森田
実はさ〜片野さんから話があったんだけどね!
マレーシアに居る日本人で、幡垣誠を知っている人物が現れたんだ!
どうだ驚いただろ!
幡垣
そんなはずはね〜・・・マレーシアに知り合いは一人も居ないし
心あたりまったくないし!キッパリ。
森田
それがその人、昭島で校長先生してたんだって、
そのとき総合学習の授業で呼んだのが
和菓子店主幡垣誠だったと片野さんに話された。
エート名前は確か・・・忘れてしまったけど・・・

幡垣
(私は電話で話をしながら、柱に貼ってあるたくさんの名刺をふと眺めたすると目の前に多摩辺中学校長、
室賀薫氏の名刺があるではないか!)

その人の名前は室賀 薫先生だ!

平成3年4月多摩辺中学を後に、外国の日本人学校校長として、どこかの東南アジアに行かれたという話は聞いていた。
しかしここで車椅子の会と話が結びつくとは思ってもいなかった。

森田

確かそういう感じの名前だったと思う。
その人マレーシア日本人学校校長だってよ!
いや〜驚いたよ、片野さんもスゲー驚いたみたいだぜ!
幡垣
室賀先生か〜・・・
あれは2002年11月多摩辺中学校総合学習だったな〜・・・

幡垣
それで室賀先生がどうしたんだって?
森田
片野さんはは8月26日、マレーシアに一週間程度の予定で向かったんだけど、主な目的は日本人学校の生徒達に総合学習授業において、養護施設を訪問し、介護体験学習をさせることだったんだ。
そして別件で子供用車いすが9月中旬に船便で到着することを、室賀先生に話をされてだな〜、まこちゃんの話がでちゃったんだな!
幡垣
でちゃいましたか・・・
信じられない話だな〜作り話みてえだな、
おれ、ホントビックリしてるよ今!
それで?
森田
実は10月8日養護施設で養護体験授業が企画されているんだって、
そのときに、車いすの贈呈式を室賀先生が
代行させてくれないかっていう相談なんだ!
まこちゃんどうする?
幡垣
どうするもこうするもないよ!
是非ともこちらからお願いしてでも贈呈式はやっていただきたい話だ!
せっかく送った車いすだけど、贈呈式が俺たちの手でできないのが心残りだったのに、これで全てが完了して、パーフェクトじゃんか。
森田
渡りに船だろ。
実になんというか、通快なストーリーになったな!
幡垣
室賀先生は救世主みたいだし、これは俺たちの
メンバーということでいいんじゃねいのか。
森田
そういうことだな、じゃ〜このことを片野さんに伝えて、
お願いしておくから。

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